愚葉土

腐った葉っぱは肥料になるけど、愚かな言葉は何にもならぬ

存在しない蒐集家

「収集癖」に対する憧れがすごくあります。ドラえもんのび太が切手を集める話が好きでした。国語の教科書で蝶の標本をコレクションする話も好き。はじめて「蔵書票」なるものの概念を知ったときに感激しました。本を集めてるだけでカッコいいのに、さらにその本の所有者を示す印を集める人がいるなんて。ロマンすぎる。

今すごくいいと思うのはファイアーキングのマグカップです。可愛いよねあれ。たまたま寄った店に置いてあったアメカジ系雑誌で特集が組まれてて、時代ごとの特徴やプリントのデザインが多様で図鑑みたいな魅力がありました。

そもそもマグカップという存在じたい、モノとして素晴らしい。ギリたくさんあっても困らないサイズ感。それでいて手に持ったとき程よく所有欲を満たす重み。友人の家にはマグカップがめちゃたくさんあって、「必要ではなくマグカップのためにマグカップがある」という感じがものすごくカッコよかった。

ただ困ったことがあって。収集癖に憧れはするけど、わたし自身にはそんなにコレクション欲がないっぽいんですね……。なんか集めてる人はカッコいいと思うけど、じゃあ切手集めてみる?とはならないんだなあ。ゲームの収集要素も放ったらかしがちだし。誰かわたしの代わりに何か集めててくれないかな、見てるんで……。