愚葉土

腐った葉っぱは肥料になるけど、愚かな言葉は何にもならぬ

アサクリで見るゼロ年代後半のオタク

Pinterestが今ごろになってアサクリのアルタイルの画像を大量にサジェストしだしたわたしの気持ちがわかるか? 12年前の思春期の推しだぞ?

当時は非常にナイーブな時期だったので、そのとき憧れの全焦点を当ててたアルタイルにはとびきりの愛惜があります。超重量級。いまだに星座の話とか聞いても過剰反応する(わし座)。

アサクリ初代の攻略本は超優秀で、メインストーリーどころかサブクエの台詞までなぜか全部記載されていたんですよ。アルタイルの「サディズムではない酷薄さ」が超好きでした。めちゃくちゃ酷いことしてるけど何にも楽しくないしあくまで仕事っていう。小西克幸さんの声もことさら格好良かったので、今でもわたしが唯一名前を言える声優さんです。ほかの作品でアルタイルっぽい声してる例を聞いたことがないので、あったら教えてください。

当時はPixiv黎明期&手描きブログ全盛期でしたが、国内の二次創作はなぜかキャラ崩壊してるお花畑タイルしかいなくて嘆いていたな。あのころの状況で洋ゲーのファンアートがあったこと自体、恵まれてたともいえますが。確かニコニコで、アホめなアルタイルなりきり実況が流行ってたからだと思う(そのときは観られなかった)。

翻ってdeviantARTを発見したときの喜びようったらなかったです。まともなアサシンがいっぱいいる! いちいち全部の画像に名前つけてローカルファイルに保存してたのが懐かしい。Twitterとかを知るのはもう少し後の話。

アサクリ関連のグッズはまだ全然なかったので、記事が掲載されてたファミ通Xboxのバックナンバーをわざわざ取り寄せて、後生大事に読んでました。初回限定版のアートブックはヤフオクで必死で探して手に入れた。アサシンブレードどアップの表紙は今見ても格好いいと思う。そういえばアサシン風フードパーカーも存在したな。いや、今でもきっと公式にあるんだろうが、当時は海外のプライベートブランドかなにかが出してるものしかなかった。喉から手が出るほど欲しかったが、さすがに中学生には手が出なかった。

ちなみにその後のアサシンクリードについてはほぼ全然知らないので、シリーズファンは名乗りがたいです。でもはじめてエツィオを見たときは感動したなー。「中東のアサシン装束がそのままイタリアーノになってる!!」という。そしてアルタイルとエツィオが並んでる絵がめちゃくちゃ好きだった。いま歴代主人公って何人いるんですかね。初代アサシンがどんどん過去の人になりつつあって、少し寂しくもある。

あの当時からずっと思い続けてるのは、「アルタイル・イブン・ラ・アッハド(26)と同い年になったらどんな感情になってしまうんだ……」ということです。刻限はもう間近。