愚葉土

腐った葉っぱは肥料になるけど、愚かな言葉は何にもならぬ

見果てぬザンバラ

去年の暮れから続く熱望が「髪を切る」ことだった。肩につくほどの髪をバッサリ落として、二度と伸ばすまいと誓った。せっかくなので3月から生活が変わるのに合わせて切ろうと思い立つ。そうすることでいろいろなことが刷新できると考えた。実際、暮らしは変わった。断髪するまでもなく多くのことが新しくなり、慌ただしい日々のうちで散髪に行くタイミングを見失った。ならば、と4月のアンリミに合わせて切ることにした。晴れの日に合わせて洒落こむのも悪くない。しかしそれも延びた。そうこうしているうちに容易には外へ出られなくなった。

だから今、ずっと野武士みたいな髪の毛に苛立っている。いやローニンだってもっと手入れしてるよ。8ヶ月洋上生活してんのか? って感じ。早くバーチャルアバターで生活できる社会になってほしい……と思うが、いまそんなこと言うと下手に洒落にならない響きになってしまう。違う、そんなんじゃないよ。どうぶつの森くらい気軽に身支度したいってだけ。