愚葉土

腐った葉っぱは肥料になるけど、愚かな言葉は何にもならぬ

BATIM本 進捗2 あと考察

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Projectionistはかわいい。正月に原稿たくさん進められるといいな〜。

本ができたらアクキーも作ろう! と思ってたけど今日、魔が刺してずっとそっちの作業してた。いい感じで わたしにしか需要のないものができそうです。去年の暮れは死亡してただけに、今年の年末年始楽しすぎてバチが当たりそうだな……ずっと同人してる……

 

以下、BATIM感情処理。

本編のエンディングの構造を未だに理解できずにいる。Joeyの棚にインクマシンの起動アイテムがあったり、『Bendy and the Ink Machine』と書かれたストーリーボードが見られたりするから、あのスタジオがJoeyの語る架空の世界なんじゃないかっていうのは何となくわかる。スタジオから脱出してないはずのConnor夫妻から手紙が来てるから、それぞれの世界がパラレルなんだというのも窺える。でも、フィクションと現実(暫定)を永遠に行ったり来たりしてるHenryは結局なにものなんだ?

ラストの長回しショットで部屋にインクマシンがあるのも謎。

もちろんあの虚実が曖昧になる幻想性こそが醍醐味で、明確に理屈の通った回答がほしいわけではない……けど、ヒントが散りばめられていたら結んで像にしたくなるよね。

 

不明なことで言えば、最後の最後で「Tell me another, Uncle Joey」と語りかける子どもの声も何なんだ。素直に考えれば「老いたJoeyが姪っ子に聴かせるお伽話がBATIMでした」ってオチになると思うんだけど……直前にJoey自身が「君(Henry)には愛すべき家族が、私には歪んだ帝国が残された」と言ってるんですよね。裏を返せばJoeyには家族と呼べるものが無かったようにも聴こえる。

いちど考えたのは、ここで語りかけてるのはBendyなんじゃないかという説。Bendyを育て上げスターにしたJoeyが「叔父さん」だとしたら、実の生みの親であるHenryが「お父さん」ということになるんじゃないかと思ったのです。

ただこの説、思わぬ致命的欠陥があった。例の声について、公式ガイドブックに「小さな女の子の声」って明記されてたんだなこれが! 女の子ね〜! 公式ガイドブックも破滅的にヤバい本だったんですが、その感想はまたの機会に書きます。

ほかに気になる説だと、幼女=Henryの娘=Linda というのが割としっくりきた。Joeyを叔父さんと呼ぶのは、Henryが家族同然に親しくしていたから。彷徨いつづける父の話を「もう1つ聴かせて」とせがむ少女、彼女に語りかけるのは迷宮の物語を生み出した張本人……というのはなかなか耽美な構図ではないでしょうか。まあLindaは奥さん説が根強いんですけどね。

……まさかBATDRのAudreyちゃんのミドルネームがLindaだったりしないよね?

というかストーリーの全体構造を掴みきれずにいるのは、わたしが未だに「Joeyこの野郎」という気持ちから脱せていないからだと思います。笑。彼がキーパーソンなのは間違いないけど、なんか、結局全てあいつの手のひらの上だったとは思いたくない! Henryの親友みたいな立場で描写されてるけど、あれ絶対ヘンリーが大人の対応してただけでしょ! Chapter3の隠しHenryログ、楽しみにして聴いたら想像以上にブラックな働き方させられてて感動するより引いちゃったよ。

 

2019年は良いことが沢山あったし、大晦日くらい1年を振り返っていい気もするんですが、この記事の有様が全てを語っているということにしておきます。たくさん狂わされて楽しかった〜。